書籍情報
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著者: 本山 裕輔
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発売日: 2023/2/9
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価格: ¥1,760
読書を「投資」にする学び方
本を読むだけでは「消費」ですが、内容を実践し、スキルやお金に変えることで「投資」になります。本書では、読書を最大限に活用する具体的な方法が解説されています。
アウトプットありきの独学
効率的に学ぶための5ステップ
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新たなスキルを決める
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アウトプットの機会を作る
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フィードバックを受け取る
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情報を再インプットする
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スキルアップし、再投資する
この五つが大きなステップになる。この内容を簡単に紹介していこう
① 読書前のスキルチェック
スキルをゲットする為の読書の前に、自分のスキルを整理しましょう。
ここでいうスキルには2種類に分ける。
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長期で習得するスキル: 思考力、哲学、フレームワーク
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短期で習得するスキル: 業界知識、新制度
長期スキルは習得できると強力だが、一朝一夕で身につくことではない。
またどこから学ぶかという問題もある、読書大全や上司の推薦を参考に本を選ぶという手もある。
短期スキルに関して、会社の次のプロジェクトが発生した際にそれに合わせて勉強したり、知識の幅を広げる目的となる。
職務経歴書ではないが、紙に書いて今、今後何を学ぶか整理して身に着けるベキスキルを考えよう。
② アウトプットの機会を作り、実践する
資格試験を例に考える。
過去問を解くことで脳が活性化し、学習効率が向上する。
また自分に足りない点の洗い出しにもなる。
この方法は経験学習モデルでも提唱されている方法らしい。
③ 周囲からのフィードバックを活用する
自分では気づけない課題を改善するために、友人・家族・上司などの率直な意見を参考にしよう。
④ 必要な情報を再インプット
ここでようやくインプット作業となる。
問題に取り組み理解できてない点を明確にし、フィードバックを受けた状態で再読する
実践で得た経験と本の知識が関連付けられて点と点がつながる経験が得られ通常よりより深く理解できるだろう
⑤ 成果を上げ、スキルアップして再投資する
このサイクルを繰り返すことで、スキルが向上し、成果が報酬として返ってきます。
ペライチ読書法
本書では「ペライチ読書法」が紹介されています。これはA4一枚に読書内容をまとめる方法です。
読み方のステップ
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高速回転・流し読み × 3回: 全体像を把握
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見出し・太字・章の最初と最後を読む × 3回: 構成を理解
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興味のある部分を深く読む × 4回
初めの6回は「慣れる」ための読書。細部にこだわらず、新しい分野に目を慣らす感じで読み、徐々に細かく読んでいこう。
全体の2割吸収出来れば良い
ほかの読書本でも1つの本から3つ学べばいいと言う意見があったが、本のすべてを吸収するのは大変難しく時間がかかる。
また書いてある内容もすでに知ってる内容だったり、意味のない例文だったりする。
自分が興味を持てる部分をざっくり把握して、それ以外はキッパリ捨てて興味ある部分だけ身に着けるようにしよう。
読んだ本をアウトプットする方法
知識を定着させるにはアウトプットが不可欠です。
だが、アウトプットする前に自分なりに要約してまとめる必要がある。
要約のポイント
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問い × 答え × 根拠 で整理する
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問い: 著者が最も伝えたいことは?
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答え: 著者の結論を、自分の言葉で言い換える
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根拠:答えの根拠を導く、そのためにWhyとHおwを使う
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Why: なぜその答えが正しいのか?
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How: どのように実践するのか?
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10回読みと要約を使い、A41枚にまとめよう。
このプロセスを踏むことで、本の教えが自分の知識として定着します。
まとめ
「費用で終わる読書」と「資産に変わる読書」
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費用で終わる読書: 読むだけで終わる
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資産に変わる読書: 実践し、スキルや報酬につなげる
アウトプットありきの独学とペライチ読書法を実践することで資産に変わる読書が実践できるだろう。
また経験を資産と考え、ブログやSNS(X/Twitterなど)で発信するのも有効だろう。
この方法を実践すれば、読書がスキルアップにつながる投資となるでしょう。
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