皆さんイカがお過ごしでしょうか?のぶです。
ニコニコ動画で有名なドワンゴの川上さんが書かれた「コンテンツの秘密 ぼくがジブリで考えたこと」を読んで、センスは自分で作り上げるんだなと思いました。
コンテンツの秘密とは?
スタジオジブリでプロデューサーを務める鈴木 敏夫のもとで二年間弟子入りしてその生活で気づかれたこと、特にコンテンツについての考察が書かれた本である。
川上氏の考える「コンテンツ」の定義。そして多くの人びとの心に共感を与えるコンテンツの秘密とはなにか?コンテンツを差別化しているのか、天才クリエイターとはいったいどういう存在なのか、ふつうのクリエイターとどこが違うのか、また、そのなかでオリジナリティとはなにか?
この本の内容はスタジオジブリで考察されているので、鈴木プロデューサーは勿論のこと宮崎駿監督や吾郎監督、高畑監督などの名前がよく出てくる。なのでジブリの制作裏話なんかもあって、面白い本であるのは間違いない。
ただ、この本を読んであーこれがセンスと呼ばれるものか!と腑に落ちたのでそれを書いていく。
コンテンツの秘密が知りたい人は、川上氏の本を読んでほしい。
センスとは知識と経験の塊、それを表現する技術のこと
映画や本をなどを見たり読んだりして面白い!と思ったり、自分が気に入ったものが頭に入る。
しかし、全てが自分の頭に入るわけじゃなく、気に入ったものが基本記憶として頭に残る。
その記憶をもとに他人と会話していくわけだ。
この自分の中に何を残すのかは、脳が今までの経験や現在の興味をもとに取捨選択をしていく。
特に自分が今興味持っているもの、好きなものが記憶に残りやすい。
株が好きな人は株価に敏感になるし、アイドルが好きな人はアイドルの話に敏感になるだろう。
株が好きでも、アイドルに興味がない人は、アイドルの話は耳に入っても情報としてキャッチされずにスルーされると思う。
この辺りは、心理学者のチェリーさんが「カクテルパーティー効果」と名付けている。
周りがガヤガヤとうるさいパーティをしているけど、自分の名前が呼ばれると聞こえてしまう奴である。
これはパーティの時だけじゃなく、常日頃行われており、自分が注目する興味のあるもの、好きなものに対しては無意識に脳が情報を収集している。
この無意識な情報収集が、その人の知識と経験を高めていき、その人の力になる。
人に見せる技術
ただ、それを自分のうちに秘めているだけでは意味がない。
人に絵として見せたり、言葉や絵に思いを込めて他の人に表現することになる。
それは自分の中の蓄積されたものをアウトプットすることだが、それは蓄積することとは別の技術が必要になる。
ここの見せ方にみな苦労している。
どう表現すれば良いのか?書く技術、描く技術などいろいろなことをチャレンジしては、見直して、チャレンジしては見直して、積み重ねて行くのだろう。
忍者の説明であなたはどうこたえるか?
たとえ話である。
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忍者が大好きな外国人が来て、忍者を見て、オーグレートニンジャー!と喜んでいる。
その外国人が「あの忍者は何?」と聞いてきたら、何と答えるだろう?
今でも続編が連載されているナルトと言うだろうか?おっさんの世代は忍者ハットリくんと言うかもしれない、この辺りがいわゆる知識と経験で答える表現になる。
しかし、のぶだったらあれは「エセニンジャ」と冗談を交えて説明するかもしれない。
「エセニンジャは忍者にあらず、忍者を超えた忍者、それがエセニンジャだ!」とのぶは笑いを必死に我慢しながら説明するだろう。
ここでエセニンジャという言葉が出てくるのも、のぶが好きな作品に「エセニンジャ」が出てきており、その知識からの発言である。
※エセニンジャさんは「引き籠りヒーロー」で登場する脇役です。
この作品もすごい面白いぞ!
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まとめ
どれだけ表現力のある人物でも「エセニンジャ」という言葉を知らなければ、忍者の説明では出てこないと思う。
言い方を変えれば、忍者を説明するための知識の蓄積、経験という場数がないと説明ができない。
それを上手く表現する、相手に伝えるためにアウトプットの試行錯誤で作る自分の引き出しが必要になる。
知識や経験など同じ家に生まれた兄弟でも、違ったものになるだろう、そしてその知識や経験をどう表現するかなどになると千差万別となる。
人のセンスと自分のセンスが比べれるものではないということだ。
センスを磨く、作り上げるのなら、やはり知識をため、経験を積み、そしてアウトプットして表現を磨き上げていく必要があると思う。
のぶは人生曲がり角という厳しい状況だが、今日もブログを更新して、自分の思いをうまく表現し、みなに少しでも伝えていきたい。
今回の話の元ネタ。
スタジオジブリでコンテンツとは何かを分析している。アンリミテッドで読めるので是非一読してほしい。
エセニンジャの作者の書籍化作品。
未完で続きはなろうに書かれている。クッソ面白いし、アンリミテッドで読めるのでぜひ読んでほしい
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