皆さんイカがお過ごしでしょうか?のぶです。
NintendoSwitchの新モデルが発表されました。
新型出るはずねーよwwwwと思ってた自分でしたが、見事に予想が外れた( ノД`)
とは言え、性能向上はなく、ディスプレイの大型化や音質向上と携帯機能の強化が中心でした。
のぶが考えてた理由は、Switchの材料である半導体が世界的に不足していることに加え、従来型のSwitchですら発売5年目で未だに品薄であることが理由でした。
品薄なのに魅力向上させた新型を出す必要あるのか?と思ってのです。
それでも新型機を出してきたのは、新たにSwitch需要を盛り上げるニュースが欲しかったのかな?と考えるのと、液晶を変えた有機ELへの需要がどこまであるのかをテストしているのかなと。
うーん、なんだかんだで任天堂は新しい試みを行っているのだなと改めて思いました。
成功するのかどうかはわかりませんけどね。
ただ、こういった理由とは別にも新型Switchを出した理由を頑張って考えました。
任天堂の基本路線の変更
新たなSwitchを出すことは、任天堂に縁がないゲームしていない人々にもニュースとして出すことが大きな理由ではないかと思います。
任天堂は、以前はゲーム会社としてゲーム人口の拡大を唱えていた。
SonyのPlayStationや、マイクロソフトのXboxも良いけど、ゲーム業界を盛り上げていくためにゲーム人口を増やさないとダメだよね。というある意味基本路線に戻っていた。
この時出たハードがWiiになる。
棒振りとか言われたけど、誰もがあのコントローラーなら俺でもゲームできると思わせて、ゲームになじみがなかった人へもゲームを届けたわけです。
ところが2019年に基本方針を変えて、2021年には人事にも大きな変更があった。
任天堂の社外取締役にイルミネーションのクリス・メレダンドリさんが就任
任天堂の社外取締役にイルミネーションのクリス・メレダンドリさんが就任していた。
この方はアメリカのアニメーション会社「イルミネーション」の創業者で社長である。
ミニオンズは日本でもヒットして、USJに行けば会えるので有名ですね。
そうか、ミニオンが任天堂の社外取締役になるのかーと考えるとワクワクする話である。
あと任天堂のマリオの映画も手掛けることが決まっている。
とはいえ、社外取締役なので、任天堂の経営にはかかわらず、外部から任天堂をみて色々アドバイスするのが役割となる。
では何故この人が社外取締役になるのかというと
これは前々から任天堂が言っていた任天堂の基本戦略が「ゲーム人口の拡大」から
「任天堂IPに触れる人口の拡大」になったことの影響だと思われる。
当社は「任天堂IPに触れる人口の拡大」という基本戦略を、今後も継続して追求していきます。
任天堂株式会社 2019年3月期 経営方針発表会より
ゲーム人口拡大と任天堂IPに触れる人口拡大への切り替え
この違いを簡単に言えば、ゲームに拘らず任天堂IPに触れる人を増やすということだ。
簡単に経緯を書くと
2000年中ごろに「ゲーム人口の拡大」でWiiやDSを発表し大ヒットを飛ばす
しかし、スマホの高機能化が進み基本無料のゲームが台頭
WiiUは失敗、任天堂の強み再度考えると他社にはない「ファミコン時代から30年以上積み上げたキャラクターや世界観がある」これだ!ということで
「任天堂IPに触れる人口の拡大」を基本方針にしよう。
ポケモンがわかりやすいだろう、ポケモンはゼルダやマリオなどに比べて比較的新しいキャラクターにもかかわらず、ミッキーマウスを超える世界最大の経済圏を持つキャラクターである。
その額は1兆6千億円になる。
なぜ他の任天堂キャラに比べて、ここまで大きな経済圏になっているかというと、マリオやゼルダと違い、アニメが放送され、映画が公開され、トレーディングカードでしたしまれて、最近はポケモンGOで毎日のようにポケモンと触れ合う機会が生まれているからだ。
また、ほかにもポケモンのふりかけなどをはじめ、ゲームと無縁なスーパーに行ってもポケモン商品を見ることができる。
ポケモンのライセンスを借り受けて商品を提供する異業種会社は70社を超えるという。
ゲームをしていない時間でも、キャラクターと触れ合う時間を作りその世界観を楽しんでもらうことが「任天堂IPに触れる」という意味合いになるだろう。
特にゲームしていない時間ってのが、今までの任天堂の戦略と大きく異なるところになる。
USJの任天堂エリアがまさにそれの集大成だといえる。コロナで散々なスタートになったけどな!
任天堂のクリスさん就任について
今回イルミネーションのクリスさんが就任することでどうなの?と言う話が株主から質問があった。
詳しくは実際の文章を読んでもらいたいが、簡単に言えば「経営には関わらないけど、映像事業には色々アドバイスを貰う」ということだ。
https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2021/qa2106.pdf
特に世界最大の娯楽国アメリカで事業を成功させていると言うのが大きいポイントになるのだろう。任天堂に取ってもアメリカは大きな市場だし、映画産業でも重要だ。
社外取締役にまで抜擢するのはビックリだが、任天堂はポケモンを大きな産業に育てた経験はあるけど、マリオの映画化に失敗した経験もあるので、次は失敗したくないと言う強い意志を感じる。
任天堂IPに触れる人口の拡大+クリスさん=映像での情報発信の拡大
TVCMもあるのだろうけど、総合的な映像配信、単純にYoutubeで広告を流すのではなく、効果的な映像の配信方法や、任天堂IPのスケジュールなど色々相談しているのだろう。
今後はより多くの情報が流れると思う。
スプラトゥーン3にも期待
任天堂IPに触れる人口の拡大+スプラ3=アニメ化 or カードゲーム or ???
個人的にSplatoon3に関しても影響があると考えている。
次世代ハードで3を出すのではなく、Switchで3を出したのも、ハードの売り上げで考えるのではなく、作品単位で人気を上げていくことを考えている一つの証拠じゃないかと思うからです。
基本はe-スポーツが中心に展開されることになるだろうけど、アニメ化や、ゲームセンターでのカードゲーム(現在はセガがサッカーで展開している)などもあり得るのではないか?と思っている。
個人的な希望としては、USJでのスプラトゥーンエリアの開設で、そこでリアルスプラトゥーンもどきをさせて欲しい。
まとめ
ゲームを一日中するのは無理、テレビの時代が終わり、スマホから情報が大量に流れる時代になって、昨日の情報が古いと感じるのも珍しくない。
そんな時代に人々に暇つぶしとして選んで貰うためには、常に選ばれる場所に居ないとダメなのだろう。
そのためにスーパーからユニクロのコラボや遊園地、映画館といったあらゆる場所で、任天堂はユーザーと接点を作ろうとしている。
そして定期的にゲーム機時代もリニューアルして、新たにゲームしない人にも新たなゲーム機を出したよ!とニュースを流し、ゲーム機を手に取ってもらう機会づくりをしているのだろう。
今回の任天堂の人事は、ゲームソフトのラインナップを競う時代から、新たな時代に入った気がしました。
ということで、イカよろしくー!
どこかでオタク経済圏創世記について紹介したいぜ!すげービジネス本でした。タイトルで損している気がする。
ファミコン時代からメディアミックスは任天堂してきているんだよね。
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