皆さんイカがお過ごしでしょうか?のぶです。
未だに任天堂が品薄商法を行ってSwitchを出し渋りしていると言う人が居たり、
と言う記事をゲーム系ブログが取り上げていたので、ありえないことを自分なりに説明したいと思います。
ゲームハード事業で、任天堂に品薄商法は出来ない
ゲームハード事業(以下ハード事業)は、ゲーム事業の土台となるものであり、どれだけの台数が売れたかが、ソフト市場の大きさになるものである。
ハード事業は、赤字でも良いから多く売り、ソフトでその赤字を回収すると言うのが多くのハード事業者がやってきたことである。(任天堂は、ゲームハードでも赤字にならない値段にしているそうです)
セガは昔メガドラとかドリームキャストと言うゲームハードを作っていたが、販売台数の伸び悩んでゲームハード1位の座をとることが出来なかった。
現在のセガは赤字の原因であるハード事業を止めている。
ハード事業は、一番売れたハード事業者に多くのソフトが集まり、多くの利益を得て来た。
しかし、2番目3番目の市場規模だと、メーカーさんが集まってくれないため、ユーザーもハードを買ってくれない、となるとソフトも売れなくなる。
セガのハードにドラクエやFFなどのソフトが集まっていたら、歴史は変わってたかもしれない。
ハードの台数がソフト売り上げの指標になる
ソフト供給をお願いする時に、ハード売上台数がこれだけですよと言うのは必ずあるので、そこで品薄商法と言って販売を抑えることなどあり得ないのである。
ドラクエやFFがセガのハードに来なかったのは、ハードの販売台数でセガが1位になれなかった為だろう。
先日の任天堂株主総会でも言われている。
ソフトメーカー様は、ゲーム機の勢いがどれほどか、といった点をよく見た上でソフト開発の判断をされていると思いますので、それを踏まえ、当社としては Nintendo Switch ハードウェアについては今期 1000 万台の販売を計画しています。1 年間で 1000 万台の販売ができますと、ソフトメーカー様は少し安心して開発に投資できる状況になりますので、(今期の)販売計画を達成し、一層多くのソフトメーカー様に参画していただきたいと思っています
第77期 定時株主総会質疑応答より引用
ソニーと任天堂の違い
誰でもわかる話ですが、ソニーはゲーム事業が失敗しても、TV事業やソニー銀行、保険事業など、他の事業での収益でカバー出来ます。
それに対して任天堂は、ゲーム事業で失敗したら終わります。
特にWiiUでは目も当てれない状況になったので、Switchでの勝負は並々ならぬ準備をしてきてます。
どこの記事だったのか忘れましたが、昨年の夏からSwitch生産して販売の準備に入ってたと君島社長が言ってた記事がありました。そういった意味でも、switchの出し惜しみなどは出来ない状況なのでしょう。
ゲーム業界で品薄商法が発生する理由?
品薄商法は発生させたくて発生しているものでは有りません。
本来、在庫が無くなったにも関わらず欲しい人が居ると言うのは、売れるチャンスを逃しているのです。
つまり、売れたはずなのに、売るものが無かった。 これは売るチャンスを逃すと言う損になります。
逆に、売れ残ってしまった場合は、残った商品だけ製造コスト分、損してしまうことになります。
ただ、どちらがダメージが少ないか?と言うと、全て商品を売り切った方がダメージは少ないです。チャンスは逃していますが、余計な仕事をしてないため、儲けになっているのでね。
このためメーカーの予想よりも人気が出てしまうと、買えなかった人から苦情が出てしまいます。アンチの人は、人気がある為じゃなくて、わざと行っている品薄商法だと非難するのだと思います。
ゲームソフトだと品薄商法はあり得る
また売れ残りが発生すると、お店では値引きされて販売されてしまうことがあるので、ブランドイメージに傷がついてしまいます。個人的にFFシリーズの発売後の値引きははヤバいと思う。ブランドイメージの低下もあってか、FF15の国内初週69万本で売上本数国内は100万本届いてないようですね。
ソフトは少なめに出して、品薄感を出す方が値崩れが起きにくく、ブランドイメージが保たれます。Amazon見たら値引きが低い方が面白そうと思うことが多いと思います。
逆に値引きが大きいと人気がソフトだと判断する人は多いと思います。
ゲームソフトの品薄対策
ゲームソフトパッケージだと在庫発生が怖いので、どうしても、少なめに生産をしていると思います。そのチャンスロス対策として出てきているのが、ダウンロード販売ですね。
ダウンロードだとインターネット上からダウンロードするので、いくらでも生産出来ます。
ダウンロード版を買ってね。ゲームソフトを無くしたりすることないよと、色々理由をつけて任天堂は売ってます。
任天堂のDLソフトは、もう少し値引きしても良いと思うんですけどね。
ゲームハードの在庫処分
とは言えそれはソフトだから出来るのであって、ゲームハードだと出来ません。
となると、ゲームハードは、売れ残りを前提に生産して売るしかありません。
セガ最後のハードドリームキャストは、9900円と言う価格で最後投げ売りされました。
セガ、DC本体を3月1日より9,900円に値下げ
株式会社セガは、Dreamcast本体の販売価格を3月1日より現在の19,900円から9,900円に値下げする。
セガは、1月31日に収益改善策「構造改革プラン」の記者会見を行なった際、3月期をもってDC本体の生産を中止することを表明したが、現時点において今期の販売数とほぼ同等の本体在庫を有していることから、同社では今後も引き続き市場への供給を行なっていくとしている。
これだけの在庫を持ってたのは、やはり求められたら直ぐに売りたいと思ってた為です。
しかし、ドリキャスのライバルであるPS2の牙城を崩すことは出来ず、セガはハード事業を止めることとなる。
しかし、赤字を少しでも小さくするため、在庫を半額処分することになる。
おいらの周りでも、ドリキャスを2台3台もっている人は珍しくなかった。
ハードは任天堂だけでは作れない
Switchには色々なメーカーから部品提供を受けて組み立てられています。
そういった意味でも、売れてるから増産したいと思っても、色々な関連会社にお願いをしなければならず任天堂だけでは対応できません。
また関連会社も部品の増産しようと思うと、人を手配したり場合によっては、新しい機械を導入する話になるかもしれません。
また、新しく機械を導入しても来年にはSwitchの人気が落ちてるかもしれません。新しく導入した機械がいらなくなるかも?関連会社の人も人気あるから直ぐに増産と言われても直ぐ出来るもんじゃないと思います。
ハードの性能が良くても売れない
娯楽商品は、売るのが難しい。ドリキャスの方がPS2より性能は良かったと思うし、WiiよりPS3の方が明らかに性能は良い。
でも、俺が良く遊んだのはドリキャスよりPS2だし、PS3よりWiiで遊んだ記憶が多い。性能が良くても売れないとなると、アピールポイントは。ゲームソフトになる。
こんなゲームソフトで遊べますよ!と任天堂は必死でアピールしなくちゃいけないんです。
品薄商法をする余裕などない任天堂
だけど、アピール出来るソフトが任天堂には少ない。だから、メトロイドとかポケモンと言ったまだタイトルしか紹介できないソフトを先月のE3で紹介していました。
故岩田社長の時は、発売日直前にソフト紹介をしていたのに、今回メトロイドやポケモンをこの時点で発表したのは、ソフト不足でSwitchの勢いを落としたくない為かなーと思います。
ファンに対してまともな映像が出来てないのに、紹介している状況の任天堂に品薄商法をする余裕があるか? いえいえ全くございませんと言うのが本当だろう。
まとめ
1.ゲーム事業だけで商売している任天堂は、事業の根幹であるハードに出し惜しみが出来ない。
2.ハードの売り上げが他のソフトメーカーに協力してもらうために凄く重要。
3.増産するとしても関連会社の事情もあり、switchの増産は直ぐに出来ない
以上を考えてると、任天堂Switchは品薄商法をおこなっていないと思われます。
ちなみにPSVRは、多分部品数が多いのと3D酔いの関係で大量生産が難しいので、品薄になっていると思います。これも多少事情はかわるけど、出し惜しみする必要が全くなく、品薄商法などしていないと思います。
ただ、ミニファミコンあれだけはよくわからなかったw
ということで今回はこれにてイカよろしくー
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