ずる-噓とごまかしの行動経済学-を読むと不正がなくならない理由がわかる

ずる休み

皆さんイカがお過ごしでしょうか?のぶです。

ずる――噓とごまかしの行動経済学を読みました。

相手が正直者かどうか、それを知る方法が一つある──そいつに直接聞いてみりゃいい。 「そうだ」と答えたら、そいつは悪党だ。 ──グルーチョ・マルクス

この言葉から始まるのが、皮肉が効いている。この言葉は世の中に正直者はいないということを作者は確信しているのかもしれない。

人はなぜずるいことをするのか?

人はなぜずるいことをするのか?を仮説を立てて実証実験を通じて解き明かしていく本です。

行動経済学は良くわからなかったのですが、ずるいことをする理由が一つ一つ納得してしまう部分があるのが、面白くも怖い話でした。

人はなぜずるいことをするか?言い方を変えると「なぜ人は不正をするのか」になります。

正直実験の内容が結構含まれているので、結論だけを求める人は面倒な部分も多いでしょうが、実験の内容を細かく書かれているので説得力が増している。

ルール作りをする上では一度読んでおく本だと思います。

人は弱い人間である

この本を読むと人は弱い人間なんだなという気がする。いわゆる「性悪説」ですね。
弱い人間なのですぐ怠けてしまったり、楽なほうに流れてしまう。

でも、道徳教育やちょっとしたルール作りで不正を防ぐことが出来るんじゃないかなと思える本でした。

まー完全に不正を防ぐことは出来ないでしょうけどね。

面白いエピソード

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ボランティア活動の問題

ある美術館のボランティア活動のエピソードを紹介している。
その美術館は、小さいものがちょこちょこなくなる問題があり、ある日ボランティアの若い従業員を60ドル盗んだ犯人として捕まえた。

でも、その後も物が無くなるのは止まらなかった。

そこで販売記録や販売価格をきちんと取るようにするとピタリと止まった。

犯人は一人 の泥棒ではなく、大勢の美術を愛好する年配の気のいいボランティアだった。彼らが手近にあった売りものや小銭を勝手にくすねていたのだ

ダン アリエリー; 櫻井 祐子. ずる 嘘とごまかしの行動経済学 

つまり、誰もが気のいい一般の人であり、ちょっとしたことでくすねているわけだ。

テレビであの気のいい青年があんな犯罪をするなんて!ってよくコメント見るけど、この本を読むとその心理がすこーしわかる。

「試験」と「祖母の急死」の不思議な関係

ベストセラーの「学力」の経済学でも紹介されているが、テスト前になると祖母が亡くなることが多くなるそうだ。

これもこの本で調査されている。

中間試験 の前は一〇倍、期末試験の前には一九倍にも跳ねあがることを示した。おまけに、成績が芳しくない学生の祖母は、さらに高い危険にさらされていた。落第寸前の学生は、そうでない学生に比べて、祖母を亡くす確率が五〇 倍も高かったのだ。

~中略~

消耗 する と 論理的 思考 力 が 多少 低下 する こと、 また それ とともに 道徳的 に 行動 する 能力 も 衰える こと が わかっ た。

ダン アリエリー; 櫻井 祐子. ずる 嘘とごまかしの行動経済学 

「学力」の経済学の著者「中室牧子」は、経済学者の性分も手伝い、授業のデータをもとに、中間試験と期末試験の日の祖母の死亡率を計算し、「私の授業の受講者の祖母の死亡率が異常なまでに高い」と学生に説明されたそうです。

そしてそれ以降祖母を亡くした人はただの一人も現れませんでした。

と書かれている。

このことで「中室牧子」は、事業の締めくくりとして学生に次のように伝えている

「人間はだませても、データは騙せない。収集したデータを分析し、社会構造を明らかにすることが、いかに自分たちの生活を大きく変える可能性があるか、理解してほしい」

まとめ

「ずる」を人がすることをさまざまな実証実験でこの本は明らかにしている。

でも、この本を楽しむだけでなくどう役立てることも可能だと思う。

それを中室牧子氏が実際にやってらっしゃるわけだ。

ただ、この方はデータに基づいてやっているわけだが、ほかにもいろいろ役立て方はあるんじゃないかなーと思いました。

だけど、この本は実験説明が長いのを除けば楽しむ目的でも十分読めると思います。おすすめ!

・・・しかし、この本は

・予想どおりに不合理

・不合理だからうまくいく

に続く第3弾だったようで、次は第1弾を読んでみたいと思う。

紙版ならこちら

Kindleなど電子書籍版ならこちら、文庫本に合わせてか?電子書籍版も半額近くになっている。

表紙の女の子がかわいかったので読んだが、すごく面白い。ただ、日本の学校教育がデータを活かしていない現状もわかる。
国民一人一人が身近なデータ活用を学んで、それを現場に生かす必要があると思った。

子育て世代は特に必見だろう。「ゲームは子供に悪影響を及ぼすのか?」「頭いいねとよく頑張ったねの違い」なども書かれている

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