皆さんイカがお過ごしでしょうか?のぶです。
今年(2017年)9月ごろにあべのハルカスで近鉄ハルカスコインが利用できるらしいです。
スマートフォン(スマホ)でやりとりする仮想通貨を買い物の支払いに使う実証実験を、あべのハルカス(大阪市阿倍野区)で9月1日から始めると発表した。
公式ページでも紹介されてました。 ※17年5月9日
近鉄ハルカスコインとは?
仮想通貨(ビットコインなど)で使われるブロックチェーン技術を使った新しい電子マネーです。
ビットコインのプログラムは誰もが参考に出来る形で公開されているので、色々な仮想通貨が世界には出来てますし、日本でも会津大学「白虎コイン」が実験的に使われてますし、三菱東京UFJの「MUFGコイン」が秋からサービス開始とか言ってました。
今調べたら来春になってたw
そんな中で近鉄グループも、近鉄ハルカスコインを実験しますと言うことですね。
KIPSポイントと近鉄ハルカスコインの違い
利用者である僕らからすると、KIPSポイントやWAON、nanacoポイントのような電子マネーに新たに仲間!近鉄ハルカスコイン(以下ハルカスコイン)が出てきた~と思えば問題ないです。
使い方もお財布アプリをスマホに入れて使うので、多分Edyとかと変わらないでしょうね。
WAONカードとかnanakoカードのようなカードがが使えるかは不明です。多分使えないと予想。
今回のハルカスコインは、5000円で1万円分お買い物ができる一万コインと交換出来ます。難しいこと考えなくても参加する意味は十分あります。
マーハルカスの一部の店舗でしか使えないようですけどね。
現金5,000円に対して1コイン1円相当の10,000コインを発行。9月1日から10月1日の社会実験期間中、近鉄百貨店あべのハルカス近鉄本店約200店舗や展望台「ハルカス300」、あべのハルカス美術館入場券などが対象店舗となる。
しかし、なぜKIPSポイントがあるにも関わらず新たな電子マネーを作るのでしょうか?
のぶの予想を含めて記述してみます。
近鉄側の狙い(予想)
恐らく近鉄は独自通貨になるので、ビットコインと同じブロックチェーン技術をベースに独自のアレンジした独自通貨を使うと思われます。
ブロックチェーンだとここのような効果があるとと言う、ある程度の予想がつくので、その予測も含めて下記に書きますので、間違っても怒らないでください。
1.運用コストの引き下げ
ビットコインをはじめとする仮想通貨の特徴は、コストが大きくさげれると言われています。
クレジットカードは2~3%の手数料が必要なのに対して、仮想通貨は1%とかそれ以下になると思われます。
これがクレジット以外にしても、一般的なブロックチェーン技術を使うと専用サーバーという高価な機材を使わずに一般的なパソコンにアプリを使うだけで運用できたりします。
パソコンで数を揃えれば、故障での運用がとまることも少なくなります。
クレジットカード会社への手数料や故障メンテナンスや運用技術者の確保など色々な運用コストが下がるめどがついた為、仮想通貨を導入したいんだと思います。
しかし、実際に運用することでお客さん側にトラブルなどが発生しないかを確認するために一部店舗での運用テストするんだと思います。
お店側でも店員さんの教育や操作方法、予想外のエラーが出たりして大変だと思いますが、独自の仮想通貨を大型商業施設で運用するのは初めてだと思うので頑張ってほしいですね。
参加するとお得な面もありますが、参加する人は広い心を持って対応する必要があると思いますw
2.仲間が増やしやすい
お店のレジで使い際に専用機器がいるクレジットと違い、導入時にタブレットやスマートフォンにアプリを追加すれば利用できるようになるため、導入コストが格段に安く抑えれます。
※ビットコインの場合、極端な話自分のスマホやタブレットで利用できるので、機械の導入コストがかなり低く抑えれます。
ハルカスコインの場合は、さすがに専用アプリや端末を用意する気がしますけどね。
この専用機器がいらないということは、駄菓子屋とかタコ焼き屋といった、近鉄グループ店舗外の普通のお店でも導入しやすいということになります。
ハルカスコインを広めることによって、今まで連携してないお店も仲間に入ってもらいたいんだと思います。
3.コインの流れを確認する
ハルカスコインの流れを把握することにより消費者の行動を分析し、売り上げにつなげると思います。
KIPSだと自分の商業施設だけになりますが、ハルカスコインだと導入店舗が近鉄グループ以外にも導入してもらえる可能性が出ます。
そうなると近鉄グループに足りてない部分、同じユニクロなのに、近鉄で買ってもらえず別のお店にで買ってるのはなぜか?と言った消費者行動の分析の材料が、今まで以上に入ってくることになります。
将来的には自治体や他の企業どとも連携し、近鉄沿線の商店街などでも使える地域通貨としての展開を目指していくという。
その他の店舗や自治体のメリット(予想)
①小銭を扱う必要がなくなる。
②クレジットカードなど他の決済システムに比べ安くなる可能性がある。
③共通の通貨を使うことで、キャンペーンなどイベントが行える。
あと近鉄からの経営ノウハウを多店舗に提供があるかもしれません。
これは飲食店の例ですが、ぐるなびの決済システムを利用している、飲食店が、4人のお客様と2人のお客様では、座ってもらう場所やお勧めするメニューなど売り上げ記録から分析してアドバイスをしているのをWBSでやってました。
近鉄の狙いまとめ
近鉄側としては自分たちのKipsの限界、効率向上を考えると新しい技術の電子マネーを使う必要があると判断。運用コストを下げて、自分たちの今手にしていないデータ、今でいうビックデータを手に入れたいと思っているのだと思います。
ブロックチェーン技術の仮想通貨は、おそかれ早かれ市場にドンドン出てくるものです。
近鉄はどうせ出てくるなら自分たちで作って、周りも巻き込み、主導権を握ろうとしているのでしょうね。
ただ、周りを巻き込むなら、周りにもメリットを与えないといけないのですが、その当たりが導入コストのお店運営のアドバイスなどあるのではないかと
参加方法と流れ
実証実験の参加応募期間は2017年6月15日(木)から7月14日(金)までとなる。対象者は7月末から8月上旬にメールによる連絡があり、アプリで使用するログインID、パスワードが通知される。
実際に、ポイントを使うのは2017年9月1日(金)から10月1日(日)になります。
参加者はKIPS会員のweb申し込みによる抽選となり、5,000人規模で行われる。近鉄百貨店あべのハルカス近鉄本店、展望台「ハルカス300」、あべのハルカス美術館が対象
参考
ニュースリリース-あべのハルカスでのブロックチェーン技術を活用した仮想地域通貨「近鉄ハルカスコイン」の社会実験を実施-
まとめ
ハルカスコインと言いながらも、最終的には近鉄沿線を巻き込んだ、大規模な地域通貨になりそうです。周りのお店もどれだけ巻き込めるかによると思います。
しかし、新しい技術導入時には、お金と心理的な障壁がどうしてもあるので、それを乗り越えるメリットを近鉄が提示できるかが肝ですね。
個人的には、仮想通貨のやり取りはやったことあるのですが、お店で使うのは初めてなのですごく楽しみです。
ただ、これで上手くいけば、近鉄沿線のお店の多くがハルカスコインで支払えるようになると凄く便利になるかなーと思ってます。
6月15日から抽選が始まるので皆さんも応募だけでもいかがでしょうか?抽選あたるといいな~
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